職場はチームで動きます。士気が上がっていない職場は雰囲気も悪く、社員のモチベーションも成果も上がりません。このような状況になると業績も上がらず、負の連鎖になってしまいますので、今回は指揮が上がらない職場の特徴と改善方法をご紹介します。
士気が上がらない職場の特徴
士気が上がらない職場の特徴は下記のような特徴がありますので、多数当てはまっている場合は注意しましょう。
・ピリピリしている
・常にプレシャーをかけられる
・思いやり、礼儀がない
・やって当たり前と思われる
・“アメ”をもらえる基準があいまい
・意見を聞かず、一方的な強要がある
・精神論ばかり語っている
・すぐに詰める
・失敗は許されない
士気を高めるには
チーム全体の士気を上げるには、各々にメリットを与えることが重要となります。「部下の手柄は上司のもの、部下の失敗は部下のもの」では部下のモチベーションも下がり、職場全体の士気は上がりません。そして、アメも与える基準を明確に作り、必ず実行するようにしましょう。例えば、「今月は○○をやれば、インセンティブがある」や、「売り上げの〇%をインセンティブとして支払う」などの明確な基準を決め、この目標を達成すれば「アメを与えることを必ず守る」ことが重要です。約束通り成果を上げたにも関わらずアメを与えないと、信頼感とモチベーションも下がり、士気が上がる職場には遠のいてしまいます。また、失敗するとすぐに詰めるような職場では成長も見込めず、各々が成長しないと士気も上がりません。世の中の成功者はその分失敗を多くしてきた人ですので、この原理原則を理解して失敗を恐れることなく挑戦させましょう。失敗をしない人は神様しかいないと思った方がよいでしょう。
キャパオーバーすると思考停止状態になる
成果を上げるために常に負荷をかけて仕事を与え続けていると、必ずキャパオーバーになります。キャパオーバーになると思考回路が回らなくなり、思考停止状態になり逆効果となります。例えばPCもたくさんのソフトを起動させて連続して操作をし続けるとフリーズしますので、これと一緒の要領です。思考停止状態になると、普段は軽く対応できたことができなくなるため、逆に効率が悪くなります。部下の能力を考えて、相談しながら仕事を進めるようにすると、キャパオーバーをおこすことはなく、信頼関係も生まれ、自ずと職場の士気が上がるようになります。
「やれ」ではなく、「できる?」の確認を入れる
部下に指示を出すとき、「やっといて」や「やれ」と命令口調では、部下はモチベーションが上がらず、あなたについて来ません。部下も日々色々なことがあるので、単純に命令口調では不信感や怒りの感情が生まれ、職場の士気が下がってしまいます。どうしてもやってもらわないと困る内容でも、「できる?」と確認することで、部下は「この人はちゃんと自分のことを考えて仕事を振ってきている」と思い、信頼関係が生まれ士気上がります。
精神論は通用しない
ブラック企業にあるあるですが、精神論を朝礼で唱和させたり、ミーティングでよく話がでる職場は要注意です。弟子入りのように、その人の全ても学びたいというように向上心や熱意がある状態で入社した人には通用しますが、あなたが思っているほど、部下は会社に興味ありません。そのような状態のなかで精神論ばかり語っていると、逆に不信感をもたれ、士気が上がらない職場になってしまい、最悪の場合は部下が去ってしまいますので注意しましょう。
まとめ
チームの士気を上げるには、お互いWINWINでなければなりません。一方的な強制や精神論ばかり語っていると、士気が下がる一方で、部下の目が皆死んでいて活気がある職場になりません。少しでも心当たりがありましたら、相手のことを考えて少しずつでも接し方を変えることで、信頼関係が生まれ、士気が上がる職場になります。チーム全体の士気を上げることで、皆が自ら考えて動くようになり、会社のため、上司のためを考えて働くようになり、会社全体としてもメリットばかりです。あなたのチームは士気のある環境でしょうか?