現在の会社で給料を上げたいと思っている人はほとんどだと思います。私の実体験をもとに、昇給交渉する際の伝え方やポイント、注意する点をまとめましたので、昇給交渉する際の参考になっていただければ嬉しいです。
昇給交渉する時に意識すること
昇給交渉をする理由を明確にする
昇給交渉をする前に、自分が今まで以上に会社に貢献しているかを客観的に考えましょう。会社からすると、従業員の給与は経費になりますので、経費が高ければ高いほど純利益が減ります。昇給をするということは、昇給することで、会社にとってもメリットにならなければ、昇給は難しいです。そのなかで、昇給交渉をする場合は、その理由を明確にしましょう。たとえば、売上を上げた場合などは昇給交渉が比較的通りやすいですが、売上に関係のない部分の、業績の改善や、自分が働いてきた成果を挙げても、昇給交渉は問題なく行なって大丈夫です。自分を信じて明確な理由で昇給交渉をすると相手にも伝わりやすく、交渉が成功する確率が上がります。
昇給交渉の内容を具体的に伝える
昇給交渉をする際には、自分の要望や根拠を具体的に伝えることが大切です。たとえば、「私はこの1年間、XのプロジェクトでYの成果を出しました。これらの成果を踏まえて、昇給を望みます」といった具体的な内容を伝えましょう。
昇給額の目安を把握する
昇給交渉をする前に、自分の業界や職種の昇給額の目安を把握しましょう。これにより、自分の要望が適正かどうかを判断することができます。また、昇給交渉においては、相手の立場を考慮することも重要です。昇給額が現実的かどうか、会社の状況や業績に合わせて要望を調整する必要があります。例えば、単純に「毎月あと5万円ほしいな」と思って、相手や会社の状況も考えずに交渉をしてしまうと、うまくいかないことがあります。
昇給交渉のタイミングを把握する
昇給交渉をする際には、会社の昇給制度や昇給交渉のタイミングを把握することが大切です。たとえば、年次昇給の場合は、昇給前に自己評価や目標設定などのプロセスがあります。このプロセスを通じて、自分がどのような成果を挙げてきたのかをまとめ、昇給交渉に備えることができます。
昇給交渉の場を設ける
昇給交渉をする際には、メールなどではなく、直接会って話し合う場を設けることが大切です。この場を設けることで、自分の意見を相手に伝えやすくなります。また、昇給交渉をする前に、自分の要望や根拠をまとめておくことも重要です。
相手の立場になって考える
昇給交渉をする前に、相手の立場に立って客観的に見つめ直すことが必要です。相手がどのような立場で、会社がどのような状況なのかを理解し、相手の立場に立って交渉することで、自己中心的な交渉は少なくなり、交渉をスムーズに進めることができます。
話し方に注意する
昇給交渉では、話し方にも注意が必要です。相手に対して敬意を払い、明確かつ具体的に伝えることが大切です。また、相手の反応を見ながら、必要に応じて交渉の進め方を変えることも必要です。感情的になってしまわないように注意しましょう。
何手先も用意して昇給交渉をする
昇給交渉がうまくいかない場合、いくつかその次のアクションを用意しておくことが重要です。たとえば、交渉うまくいかなかった場合でも、今後の目標や業績改善などのアピールポイントを伝えておくことによって、次回の昇給交渉につなげることができます。また、昇給以外の待遇面や福利厚生など、代替案を用意しておくことも大切です。昇給交渉がうまくいかなかった場合は、具体的に何をすれば給与が上がるのかも聞いておくと、次回の交渉時にも有利になり、また、何をすれば給与が上がるかが明確になるため、明日からの仕事へのモチベーションアップにも繋がります。
最後にお礼を伝える
昇給交渉が終わった後には、相手にお礼を伝えることが良いでしょう。たとえば、「ありがとうございました。今後も一生懸命仕事に取り組み、会社の発展に貢献していきます」といった内容で相手に感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
これまでご紹介した内容が、昇給交渉する際の伝え方やポイントです。ただし、昇給交渉は個人の給与に直接かかわるため、慎重に行う必要があります。交渉する前には、周りの人や上司に相談することで、より効果的な交渉ができるように準備しましょう。また、自分の評価や成果を客観的に見つめ直し、自己評価を高めることも大切です。