はじめにお伝えしておきますが、あくまで従業員目線で、こんな社長にはついていきたくないという特徴をご紹介します。私が以前在籍していた会社は、社長が原因で従業員がどんどん辞めていく環境でしたので、その実体験をもとに記載します。
プレッシャーを与えすぎ
従業員がついてこない社長の特徴として、従業員にプレッシャーを与えすぎという特徴があります。物理的に無理な内容でも、プレッシャーを与え、無理やり進めさせようとしてきます。おそらく社長目線でいくと、緊張感を作りたいのかもしれませんが、これは従業員目線からすると逆効果です。プレッシャーを与えられると、いつもより頭が回らなくなり、逆に結果を出せない状況になります。結果を出すことが目的なのにも関わらず、プレッシャーを与えすぎて逆に結果が出ない状況となりますので、緊張感とプレッシャーの違いをしっかりと理解した方がよいです。
ビビらせる
一つ前の内容と少し似ていますが、従業員をビビらせると、仕事の結果も出ず、従業員がどんどん辞めてきます。従業員のついてこない社長の特徴として、「崇められたい」、「舐められたくない」という気持ちが少なからずあるため、従業員に威圧感を与えてしまいます。結果的に、従業員がビビッてしまい、本来のパフォーマンスを出すことができず、生産性が下がってしまい、結果的に従業員が辞めていく傾向にあります。
指示が曖昧
方向性やゴール、会社の方針を最後に決めるのは社長の仕事です。指示が曖昧で具体的な目的を伝えない社長は、従業員が混乱してしまい、何をしたらよいかわからず、ついて行こうと気持ちになれません。指示が曖昧にも関わらず、社長自身が求める結果が出ていない時に責めてきます。従業員を責めしまうと、従業員のモチベーションが下がり、どんどん辞めていきます。従業員をうまく動かし、結果を出してもらうことが社長の仕事の一つでもありますが、指示が曖昧な場合は目的がわからないため、結果を出すことが困難です。「自分達で考えて動いてくれ」と求めるようでしたら、指示を明確にした方がよいです。そうすることで、従業員は目的に対して、今自分がすべきことを考えて、自ら動いてくれるものです。
ミーティングや話が長い
ミーティングが長い社長も、従業員がついてきません。もちろん、本当に大切な内容で、ミーティングが長くなることは大切なことですが、ほとんどの場合、説教や精神論の植え付けのための意味のない長いミーティングをしてしまいがちです。「自分が給与を支払っているからなんでのあり」ということは通用しません。相手は感情も持った人間です。ロボットではありませんので、相手の立場に立って考えてみましょう。
従業員と社長の温度差をわかっていない
社長の仕事は、利益を出すことです。社長は利益が出れば、自分の報酬も上げることができます。明確なインセンティブが決められている従業員は、結果を出せば自分の給与が上がるため、多少頑張りますが、インセンティブがない従業員は、真面目に出勤していれば、安定した給与はもらえます。会社の利益がどうであれ、正直あまり関係ありません。ですので、従業員に対して、「なぜ会社のために頑張らないのか?」という疑問を持つこと自体が間違っているということを理解した方がよいです。
マネタイズ方法が邪道
全うなビジネスをし、マネタイズポイントが明確な場合は、従業員は自社のビジネスを理解できますが、若干グレーなビジネスをしている会社は、社長は全てを従業員に話そうとしません。というか話せないのです。マネタイズポイントが邪道の場合は、従業員は何をしていいかわかりません。全うなビジネスをしていない場合は、従業員はついていこうという気持ちにはなれませんので、マネタイズポイントポイントが邪道なビジネスをしている方は気をつけた方がよいです。最悪の場合、周りに誰もいなくなります。
都合がいい時だけ優しくなる
いつもはピリピリしていますが、社長自身が困っている時は、急に優しくなり、情を誘ってきます。感情に緩急があるため、ごく一部の人はピリピリしていた時のことは忘れ、情を持ってしまいます。ただ、これは一時的なもので、また”通常モード”に切り替わります。これを繰り返していくだけで、ごく一部の人は、一時的に見せる優しさに騙されて長々ついていきますが、従業員はそんなにバカではありません。自分が都合のよい時だけ優しくしてくるということに気づき、数か月後には辞めてしまいます。
自分ができていないのに従業員に指図してくる
例えば、「人の気持ちを考えろ」、「酒や女に溺れるな」、「愛情を持て」など、精神論を語られても、社長自身が出来ていないと、従業員は社長の言葉に説得力を感じず、ついていこうと思えません。自分ができていないことを言っても、全く相手に伝わらないため、従業員の心を動かしたいと考えているようでしたら、自分自身の行動を見つめ直した方がよいです。
プライベートのことまで口出しをしてくる
従業員全員がいる前で、一人の従業員に的を当て、その人のプライベートの行動や人格まで否定してきます。仕事のミスを指摘してくるのでしたらまだ許容範囲ですが、全員がいる前で人格の否定やプライベートの行動まで口を出してくるようでしたら、従業員からするとたまったものではありません。人格を否定してくる社長は、その人の人格もやばい確率の方が高いので、その人の下で働くと将来が見えないのは確実です。
まとめ
従業員がついてこないと感じている時は、自らの行動を見つめ直すことがはじめの一歩です。中小企業の社長は、一国の王であり、権限がありますが、従業員のことを考えずに、自分勝手であきらかに理不尽なことを続けていると、大衆の従業員はどんどん辞めていってしまいますので、従業員の気持ちになって行動することで、退職者が減り、自ずと会社と社長自身の幸せにつながることでしょう。