何も考えずに脱サラして起業した人の末路

うつむく男性

安易な考えで脱サラして起業した人が直面する内容とその末路をご紹介します。

予想外にお金がかかる

起業するには、ある程度まとまったお金が必要です。潤沢の資金を用意していなく、発生する費用の見積もりが甘い状況で起業すると、すぐに資金不足になってしまいます。

起業するために必須の登記申請などの諸費用が概算して20万円程度かかり、事務所を借りるとなると、普通の家賃と違って、保証金などが高くつき、数か月分がかかります。そして自分の人件費やPC、コピー機等の備品に数十万はかかります。初期費用だけで少なく見積もっても数十万~百万はかかり、軌道に乗るまでの運転資金等を計算すると更に費用がかかります。

社会保険料、雇用保険料は会社負担分がありますので、想定していた金額より、毎月費用がかかってきますので、しっかり見積もって起業しないと、数か月で資金が回らなくなってしまいます。

計画性のない借入をしてしまう

資金不足になってしまうと、次に考えるのが借入です。増資などの資金調達は、資産家の知り合いなどがいない限り、ほぼ無理と思っていいでしょう。一方、銀行借り入れの場合は、自分の連帯保証にすることで数百万円程度の借入はできると思いますが、当たり前ですが、その借りた金額分の純利益(売上-経費)を出せないと、返済は難しくなってしまい、自分の生活すら守れなくなってきます。創業間もない時に借入をしてしまうと、ほとんどの場合は自分自信に連保をかけられるので、会社を倒産させた場合でも、返済義務が発生してしまうので注意しましょう。

法人の仕組みを理解していない

そもそも会社を運営する上で最低減かかる費用を抑えておかないと、すぐに資金不足になります。社会保険料、税理士報酬(月数万程度。決算が必要ですので、必ずと言っていいほど顧問税理士さんとの契約は必要です)、家賃、法人税(売上がなくても年間7万円程度かかります)、自分の給与、事務所家賃の支払い、など、多くかかる費用があります。最低限の会社法や税務のルールを知らないと、思わぬ出費がかさみます。知らなかったでは許されないのです。

バイトを始めてしまう

資金繰りがうまくいかず、お金がない状態になると、起業したビジネスよりバイトをした方が稼げるので、バイトを始めてしまいます。ここまでの現状を整理すると、「無駄に起業して、無駄に借金を作り、安定しないバイトで日銭を稼ぐ」という状況になっており、何のために起業したのかわからず、絶望すると思います。

結局また会社員にもどる

バイト生活になると、結局会社員の時の方が稼げることがわかってしまうため、また会社員に戻ってしまうでしょう。以前退職した会社に再就職することは、恥ずかしく、プライドも許さないため、退職した会社より悪い条件で再就職することになり、そして、以前と違うのは、多大な借金がある、借金返済のために働くという状況になり、この状態になると、モチベーションも上がらず、毎日ヒリヒリした状態で生活することになります。

脱サラ→起業の基本の流れ

脱サラして起業する基本的な流れは、まずは副業をしてみて、自分の今の給与以上に稼げる状態でなってからです。そうでないと、「とりあえず起業すれば金は稼げる」などの安易な考えで起業してしまうと、軌道に乗る前に資金不足になって倒産してしまうことは目に見えてますので、まずは、副業で稼ぐことを考えることが無難です。

まとめ

何も考えずに脱サラして起業した人の末路を紹介しました。今の会社が嫌で、起業することや考えている人や、とりあえず起業したいと安易に考えている人は、しっかり考え直した方がよいでしょう。今は今でストレスはあると思いますが、企業して失敗してしまうと、またその時に感じるストレスがあります。振り返れば、結局今の状況の方がよいという結論になりますので、まずは副業などで自分の実力を試し、根拠ができてから起業しないと、大惨事になります。

 

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